KS2の整備はちょっと休憩 塗装ガンのオーバーホール [いろいろ修理してみよう]
KS2のスイングアームをウレタン塗装するのに必要だった塗装ガン。
バハに使った、ホームセンターのセット品の下カップのやつが見つからず、前の職場から固着してるからともらっていた横カップのちゃんとした国産のガン(近畿製作所)が出てきたので、修理してみました。
まず、塗料カップの蓋が塗料で張り付いて開かなかったんですが、マイナスドライバーとハンマーで蓋を回転させたら取れました。ネジだと思ってたんですがただ差し込んであるだけでした。
こいつが廃棄された原因。上から2番めのつまみが塗料の量を調整するのですが、こいつを回しても量が変わりません。(つまみはただのネジで、先にあるロッドをスプリングで押してるだけなんですが、回してもその左にある調整用のロッドは全然動いてません)
まず一番上のツマミを回して抜いてしまいます。その下のが塗料の量を決めるツマミの基部。この大小2つのボルトがピッタリくっついてるので、固く締まった下の基部を外すためにメガネレンチが使えるよう、上の小さいボルトを外す必要がありました。
上のロッドは先端にある塗料の噴射パターンを広げるため、横の2個の穴から吹き出す補助エアーの量を決めるものです。
センターが塗料を吹き出す穴で、両側に45度の角度で2個の穴が空いてます。ここが詰まってました。あとで修正します。
これが塗料の量を決めるつまみです。本来これを緩めると、スプリングを介して押しているロッドも抜けてくるはずですが。
これがロッドのおしり。手で引っ張れば抜けるはずなんですがびくともしません。
じゃまになる引き金を外します。本来引き金を引くとロッドも一緒に左に動くはずなんですが。
その下のロッドがエアを出すためのプッシュボタン。引き金は本来この2つを同時に作動させます。でも今回上のロッドが固着してるので、引き金がいっぱいまで引けず、当然エアもうまく出ません。
奥の穴が塗料カップが付く部分。
先端には塗料の吹き出しを安定させるためのピースが付いてるので外します。
やっと出ました。今回の主役。塗料の量を決める針。この先端と先ほど外したピースの隙間をネジで調整することで吹き出す塗料とエアの混合気の量を変えるわけです。
まあこれを見るまではさっぱりだったんですけどね。近畿製作所のカタログページより拝借
調整は3箇所。メインの空気量とそれに混ぜる塗料の量と吹付パターン調整用の空気量です。基本はキャブレターと一緒ですな。
カップを外した穴から見えるのは、あら懐かしい。工場の棚に塗っていた緑の塗料じゃないですか。これがロッドの隙間で固まって固着させている犯人でした。ここからシンナーを流し込んで
ロッドのスプリングを受けるためかしめてある太いチューブ部を上の写真だと右から左へマイナスドライバーとハンマーで叩き出します。
やったー抜けたー。右のロッド先端に付いてる塗料見える?
これが全景。右が先端。左の太い部分はロッドにはんだ付けしてあり、ここに左からスプリングが入り、調整用のキャップが被ります。ガンの引き金が、太くなった部分の右側を左方向に押してロッドを引っ張るわけです。
ロッドが固着していた穴についた塗料を掃除しないといけません。
ロッドは3mm。
できれば3mmのドリルが良かったけどなかったので2.5mmのドリルで内側についてる固まった塗料をシコシコ削ります。
無事入りましたー。ただスプリングの位置を間違えてました。
古い機種なので現行機種で似たような分解図を参考しします。
塞がってた先端ノズルの2個の穴はキャブレターのジェットクリーニング工具で開けました。
水を入れて試し吹き。治ったー。これでウレタン塗装ができます。でも力尽きたので明日だね。
と思ったんだけど、1年ぐらい放置していた新品のウレタン塗料(白と黒)の硬化剤が文字通り硬化しちゃってました。塗料本体は無事だったのでシンナーともども仕入れないといけません。
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