4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール28日め。キャブレターオーバーホール、エアクリーナーボックス組付け、チェーン装着、フロントカウル取り付け。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
エンジンを積み込んだのでエアクリーナーボックスを取り付けますが、電装補機の取り付けの前にキャブレターのオーバーホールを行います。
エアスクリュー、アイドルスクリュー、ジェット類をすべて外して洗浄します。
最後に動かしたのが令和3年9月だったので約2年の放置で苔が。
今回フロートを揺すってみたらチャポチャポ言ってます。そういや前回ハンダで修理したときにも言ってた気がする。このままだと腐食して穴がまた開いて突然止まったりするかも。
なので血の涙を流しながら思い切って交換することに。だって税込み3949円もしたんだもん。でも新品が手に入るだけでも感謝すべきか。ミクニのVM18というキャブなんですが、オーバーホールキットを検索しても出てこないので製廃なのだろうし。
トップキャップを外したら結構サビが。
Eリングを外してバラしていきます。組立時の備忘録:ここにゴムのガスケット。
ゴムブーツを外してスチールウールでサビを落とし、サビ転換塗料。
エアスクリューを外します。
スロットルストップスクリューも抜きます。
あれ?、部品が足りないよ。本来両方のスクリューにはスプリング、ワッシャー、Oリングの順に入ってるはずなのですが、どっちのスクリューにもワッシャーが入っておらず、スプリングが直接Oリングを押してました。まあワッシャーはOリングを傷めないためのもので、実際なんの問題もなく機能してたのですが。
入れる順を間違えたのかと、念のため爪楊枝で奥まで探ってみましたがやっぱり入ってませんでした。
でもパーツリストのこれを見ちゃったら、見て見ぬふりはできず。ただ部品が手に入りません。
なので、XL500Sやバハの廃部品をさばくって
なんとか中古品のワッシャーを確保。ゴミも取っておくもんだね。
スロットルストップスクリューの本来の取付部品。
こっちはエアスクリュー。
同じような構造なので両方とも同じOリングかと思ったら、エアスクリューはOリング、スロットルストップスクリューは角断面のゴムリングでした。見つけたのはOリングだけだったので角リングは再利用します。
これで部品は揃いました。
本体とフロートカバー、ジェット類は穴掃除のためメガネ用の超音波洗浄機へ。
洗剤は母の遺品の入れ歯洗浄剤。たっぷりあるので有効活用します。
キャブ洗浄は機械に任せてエアクリーナーボックスを洗います。
エアクリーナーエレメントを外します。まずフレームから。
え?。
うそ。5000kmで前オーナーが新品交換してあったエレメントがグズグズ。あまりにも品質悪くないか?。まだ手に入るけど4000円弱もするので躊躇してます。買うのはカードの締切のあとじゃないと・・・・。とりあえず買うのは11月になるまで我慢して、どうにか補修してエンジン始動しよう。
ボックスを洗剤で洗います。チェーンオイルがべったりついてました。
ネジがサビサビなので全部抜いて洗浄し、サビ転換塗料を塗ろうとしたら。
2つにあっさり分割しちゃいました。てっきり接着してあるもんだと。
おかげで内部もきれいに拭けましたが。
こんなセパレーターが内部を2つに仕切ってました。
ただの箱だと思っていたら結構複雑です。右が吸気口、左がキャブ側。
外したネジはサビ転換塗料を塗って、クリーナーボックスを組み立てます。
クリーナーボックスを車体に取り付けます。これをつけないと補機類が付きません。
ここで向きを変えるために久々に外へ。
左側をこちらへ向けます。
ここで再びキャブへ。超音波洗浄をかけたジェット類を確認。こいつはスロージェットの奥に入っている、エアスクリューからのエアとスロージェットからの燃料を混ぜ合わせるエアブリードジェット(だと思う。なぜかパーツリストに品番が載ってません)。
斜めになっちった。
きれいに抜けました。
スロージェットは50番。
こっちもOK。
メインジェットは77.5番。写真撮り忘れたけどきれいに抜けてます。
手前は爪楊枝。こんな小さなフロートバルブ。うちに来たときは固着していたピンはちゃんと引っ込みます。
バルブを本体に押し込みます。(フロートバルブのホルダーが赤いのは入れ歯洗浄剤のせい)
新品フロートを用意し
ピンを入れてキャブにセットします。
フロートの油面高さを調整します。これは高すぎ。絶対オーバーフローします。(キャブが逆さなので「高い」です)
規定のフロート高さは21.9mmプラマイ2mm。きっちりに合わせました。実油面は完成後確認します。
次に洗浄したジェット類を組み付けます。
フロートカバーをネジ止めし、キャブ本体完成。ピストンバルブとトップキャップを組み立てていきます。
車体のスロットルワイヤーにトップキャップを取り付けます。
ニードルを組み付けたピストンをワイヤーに引っ掛けてスプリングをねじ込んでいきます。
組付け完了。と思ってたら
トップキャップのガスケット入れ忘れ。やり直しました。
ピストンが全開するか確認します。
スターターバルブをキャブに組み付け。
トップキャップをねじ込んで完成したキャブをエンジンに組み付けます。でも外している間にエアクリボックス側のダクト径が縮んで硬化したようで全然入りません。
流石にヒートガンまでは要らないのでヘアドライヤーで炙ります。
入ったー。でも、ダクト自体の35年という経年縮小により、キャブをエンジン側に押し込むとキャブのクリーナー側には1mmぐらいしかかかりません。(5mmぐらい縮んでます。新品部品は出ません)。今までは目を瞑ってました。まあわかっていたことなので今回ちょっとした挑戦を。
使うのは特許製品、MTBのチューブの輪切り。
一旦キャブを外してエアクリーナーのダクトにチューブのゴムを伸ばしてを被せます。こっち側はサイズはキツキツ。
チューブを引っ張りながらキャブに被せていきます。当然こっちがクリーナー側より小径ですがピッタリはまりました。
チューブのキャブ側をバンドで止めてみたら、取り付け幅がいっぱいいっぱいで、エンジンかけたらバンドの振動でチューブが切れそうなので
バンドはクリーナー側へ。キャブ側は良いバンドが見つかるまでタイラップ留めとしました。たぶんこれでもエア漏れ防止は完璧なはず。これ売れないかな。
ついにチェーンまでたどり着きました。
うわーサビてやがる。
チェーンケース装着。サビは走ってれば落ちるでしょう。これで後輪を締め付けることができます。
スプロケットカバーを装着。これでエンジン部品が全て付きました。
エアクリーナーケースにつく、ウィンカーリレーとレギュレートレクチを取り付け。アルミ板はレクチの放熱板です。
せっかくつけたヘッドライトですが、カウルを先につけないといけないことが発覚。
泣く泣くヘッドライトユニットを外します。
ウィンカーとヘッドライトのボルトで固定する仕組みなので、結局全バラ。
ライトユニットのフレームにカウルをつけてからウィンカーとヘッドライトの固定ネジでカウルを固定。フロントフォークに組み付けて完成。
このヘッドライト、球を変えようと思うとここの2本のプラスネジを外さないとガラス部分が取れないのでして。
そこにはフロントフェンダーが。フロントフェンダーを外すか、カウルごとライトユニット全部を外さないとライトが開かない鬼畜仕様です。
ここで電装(ウィンカーのみ)のチェックのためバッテリーを接続して確認。
いよいよ外装の取り付けです。サイドカバー兼テールカウルを取り付けようとしたら取り付けボルトのカラーが落ちて行方不明に。
特注で作ってもらったアルミ製のこんなやつです。ところがどこを探しても見つかりません。30分くらい探してもどこにもありません。私の作業の半分は何か探してますな。
まさかなーと思いながら、蓋をしていなかったエアクリーナーボックスの中を除くとあら不思議。あそこにあるのは・・・。だってこの穴、落とした場所より高いところにあるんですよ。しかも口が小さくて手も入らないのにどうしましょう。アルミなので磁石式のピックアップツールが使えないし。掴むタイプのピックアップツールでもつかみにくい形状だし。
で、周りを見回してこいつを発見。洋式のの菜箸です。いとも簡単に取れました。
で、無事カラーを入れてサイドカバーを取り付けたんですが。
リアフェンダー側からサイドカバーの裏を覗くと・・・。あのブラケットは何だっけ。
ここのネジ、サイドカバーをつけると締められないじゃん。
マフラー取り付けボルトでした。つまりマフラーつけないとサイドカバー付けちゃいかんわけでして。
しかしマフラーは2回90度に曲がったパイプをエアクリーナーボックスとリアサスの間に通さないといけませんが、あちこち干渉して通りません。本来エアクリーナーボックスを付ける前に取り付けるようですが、知恵の輪のように回転させて、樹脂製のエアクリーナーボックスを凹ますようにしてこすりながら無理やり通してなんとか付きました。
隙間はこれだけ。右のボルトはリアサスの上側ボルト。
こっちはチャンバーとの接続部。あとチャンバーをつければ吸排気系完成ですがここで力尽きました。
あとの作業は、リアフェンダー蒹サイドカバーの取り付け、オイルタンクの取り付けとポンプ調整、ガソリンタンクの取り付けと配管、シートの取付、チェンジペダルの調整。明日にはエンジンかかるかも。いや、食料の買い出しが先か。フォレスターもたまにはエンジンかけて乗らないとね。
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毎度です。
あのインマニのゴム、縮みますねぇ。
うちは口径も長さも縮んだのでアルミパイプでスペーサーを作りました。
手ヤスリなのをキャブに圧入した形なので二次エア吸って無いか心配だったんですが自転車のチューブかぁ。
気がつかなかったです。
ちなみにスペーサーはこんな感じです↓
https://asagiri123.exblog.jp/30944458/
続編お待ちしてます。
でわ~
by 朝霧 (2023-10-25 08:26)
朝霧さんご訪問ありがとうございます。
ゴムチューブ、絶好調です。
最初はスペーサーも考えましたがうまく作れそうもなかったので径が合いそうないい材料探してました。要は負圧に耐えて耐久性があり、漏れがないものならなんでもいいわけですよねー。多分これが最適解だと思います。えっへん。
by MHR (2023-10-28 09:52)