KS2 最悪の一日の後始末 不幸中の幸い?。あるいは怪我の功名?。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
先日、エンジンマウントボルトが抜け落ちる寸前だったKS2。フレームのエンジンマウントにボルトが入らなくなったので、エンジン上部のハンガーの穴を1mmほど広げました。そういえば、エンジン積むときもギリギリボルトが入ったんだっけ。今回ボルトが半分抜けたまま走ったため、フレームが少し変形したようです。フルダブルクレードルのフレームですが、見かけほど強度がなく手でマウント部分を捻ることができるぐらいでした。
とりあえず、簡単にはずせて一番加工しやすそうな上部左右ハンガーの穴を下方に1mmずつ広げて再塗装。
まだボルトが穴に入らないけど、エンジンを持ち上げたらなんとか入りました。
緩み止め付きUナットを25Nmで締め付けます。(前記事の40Nmは間違い)。
エンジン前部。
エンジン後部2箇所とスイングアームピボット(こっちが40Nm)も増し締め。
ハンガーのマウントボルト2本も25Nmで締めてエンジンマウントの締め付け完了です。
とここで「まさかなー」と思いたち、あちこちのボルトナットを増し締めしたのですが・・・。
結果として、エンジンの振動が直接作用するエンジン腰上のボルトやナットすべてが規定トルクの半分弱で回ってしまいました。
まず、シリンダーヘッドの4個のナット。規定トルクは22Nmなんですが4個とも15Nmで回ってしまいました。
プラグは規定トルクが28Nmに対してこれまた15Nm。つまり圧縮圧力に耐えないといけないエンジン腰上がゆるゆるだったのでした。当然ですが組み付け時にはちゃんとトルクレンチで締めております。ただ、本来はない耐熱塗装を挟んで締めているため緩みやすかったのかもしれません。
あと、エキゾーストパイプをシリンダーに留めているナットやマフラーを吊っているゴムマウントのナットもすべてゆるんでました。
全バラから組み立てたら、初走行後の増し締めは絶対に必要なのね。
あとこういうミスも発見。もう一目見ただけでおかしいとわかるはずですが今まで気が付きませんでした。
こっちは正しい組付け。
そうです、長さの違う2本のボルトの位置を間違えてました。
今回、エンジンマウントのナットを落としてしまうという大惨事寸前のチョンボのおかげで、次の大事故を未然に防ぐことができたと思えば不幸中の幸いでした。整備したあとは絶対に遠出しちゃいかんね。落としたのがナット1個で済んだのはただただ運が良かっただけ。
ただしガス欠とオイル切れは運は関係ないよね。全て私が悪い。
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