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BMWRシリーズ3世代での北海道ツーリング [88'BMW R100RS]

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94年、根室本線別当賀駅にて R80G/Sパリダカール。このバイクでは94年と95年、都合2回北海道へ行きました。立ち姿が美しいですよねー。ちなみにこのころのタイヤはチューブタイプで3.00-21と4.00-18という250CC並みのサイズの(当然速度レンジは違いますが)英国エイボンのブロックパターンを使ってました(まだ国産に大型のオフロード車用のタイヤはありませんでした)。貧乏だったのでパニアケースが買えず(キャリアは標準)リサイクルショップで、当時まだ馬鹿でかかったソニーのビデオカメラを収める純正ケースを2個購入、サイドキャリアにねじ止めしてます。バッグが載っている部分はすべてキャリア。そうです。シングルシートなのです。このバイク、ガソリンタンクにパリダカチャンピオン、ガストンライエのサインが入っている限定車で、当時でも珍しく、お値段も80万円しました。しかし今では100万円出しても買えません。どうして手放したんだ!昔の俺!50馬力。180㎏。燃費20㎞。

R80GSでの1994年8月4日から15日までの北海道ツーリング記事はこちら。 

R80GSでの95年版北海道ツーリング記事はこちら。 

 

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96年東北>道央ツーリング出発前 R100GSパリダカール。34リッターのタンクが貧乏人には痛いです。普通オンロード車と同じエンジンを使ったオフロード車は馬力を落とすものですが、このバイク、キャブを32>40パイに拡大しR100シリーズ最大のトルクを誇りますのでダッシュ力はすさまじく、0-100㎞/hはポルシェ並みの5秒台。しかしリアブレーキがぜんぜんきかず、かなり怖い思いをしました。効かないのは、リアブレーキが、スィングアームの構造の関係で、この機種だけワイヤーオペレートだからだと思います。ブレーキを踏むとブレーキワイヤーのアウターがグッと縮むのがわかります。(あとの2台はロッド式なのでダイレクト感があり必要十分に効きます。)R80が純粋にオフロード車を目指したのと違い(R80G/Sの標準タイヤはモトクロス用のノビータイヤでした。)、この型からオンロードも含むいわゆるデュアルパーパス車となったため、タイヤは溝の浅いチューブレスとなっており、スポーク穴からのエア漏れ防止のためリムがタイヤより幅広く、タイヤの外にスポークが飛び出す、特殊なスポーク組みになってます。(ちなみにどこのニップルををしめたら、リムがどっちに移動するのかわかりづらいため、スポークの張り調整は不可となってます。ぶれたらASSY交換?)ちなみにこちらは限定車ではなかったため(初期はR100GSパリダカールという機種はなく、R100GSにパリダカキットを組み込んで販売するという形でした。)中古車のお値段はR80G/Sパリダカールより安かったです。しかし、今では希少車になってしまい、おいそれと買えるお値段じゃなくなってしまいましたが。60馬力、220㎏、燃費15㎞。

96年版のR100GSでの北海道ツーリング記事はこちら。


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今回のツーリング出発直後のハイウェイオアシスにて R100RS。この型はモノサスと呼ばれ、K100の登場とともに一度カタログから消えた、70馬力、2本サスの初代R100RSベースのモデルチェンジではなく、Rシリーズの生産終了後も水平対向エンジン搭載車で唯一生産継続していたモノサス(1本サス)のR80をベースにボアアップした、まったくの別ものです。ですから排気量以外はフレームをはじめキャブやエキパイ径などR80と同じとなってます。初代R100RSの生産終了はポルシェが空冷の水平対向6気筒の911を廃止して水冷V8エンジンの928や直列4気筒の924をメインにしようとした時期と重なり、当時どちらも大論争になったことを覚えてます。結局ポルシェやBMWの意図に反し、どちらも生き残って再登場したどころか、今でも時代に合わせて進化しながらモデルチェンジを繰り返していることは皮肉なことです。趣味の世界は計算どおりには行かないようですねー。60馬力、220㎏、燃費21㎞。93年ぐらいに油冷のR1100にバトンタッチして生産終了(だっけ?。)したにもかかわらず、今でも人気車として走り回っております。

R100RSでの2009年版北海道ツーリング記事はこちら。 

 ちなみに2年もしたら下取り価格がびっくりするような価格になってしまう国産車と違い、BMWやドカティは下手すると買ったときより高く売れることがあります。つまり中古車を高額で買っても最終的にはお金が戻ってくるため、0円でオーナーになったことになるかも。

さて、外車づいてる私ですが、若いころにはまさか自分が外車に乗るとは思いもしませんでした。ましてや1000㏄もあるのに60馬力しかないBMWなんて。そのころは最新機種万歳、馬力絶対主義だったためです。(今も手元にある88年GSX-R1100がいい例でしょう)

ところがバイク屋の勧めで(だまされて)購入したDUCATIのマイクヘイルウッドレプリカにほれ込んでしまい、まただまされてDUCATIと平行してローンを組み(2台で200万円!)R80G/Sパリダカールを購入してしまいました。このバイク、1年のうちに、バッテリー交換(24000円もする!)、点火コイルのパンクによる片肺、片持ちのリアホイールのシムの入れ忘れによるホイールの振れ、チャージランプ切れによる充電不良等、何度もドッグ入りしましたが、それでもBMWは壊れないという神話を心から信じていましたので、R80G/Sでは2年連続で北海道へ行ってしまいました。そうすると不思議なもので、2回とも故障もなく無事に家に帰ってくることができたのです。

このR80はよく回るエンジンと、180㎏という軽量な車体でダートも楽しいバイクでしたが、タペットからの異音が激しくなり、修理に大金がかかりそうなのと、ちょうどそのときR100GSパリダカールの出物があったため20万円で下取りに出してしまいました。このことは今でも後悔してます。今なら自分で治してしまうのに・・・。絶対手放さないのに・・・。

次のR100GSは、全体的に剛性不足のR80とは月とすっぽんの完璧な車体だったのですが、その代償としてR80より40㎏重くなっており、200㏄の排気量増加とキャブがでかくなった分、燃費もR80の20㎞から15㎞に落ち、車体が重くなった分止まらないバイクとなってしまいました。北海道でもダートを走るのが怖くて、ぜんぜん楽しくなかったためほとんど乗らないまま次の持ち主に譲ってしまいました。

そして、これでもう、二度とBMWとは縁がないだろうなと思っていた昨年、友人の知り合いから突然買ってくれといわれてR100RSのオーナーとなりました。

今はもうBMWが壊れることも知っています。(そのせいで北海道で盛大な勘違いをしてしまったわけですが)修理の仕方も知ってます。

R80のときにこの知識があったら、今でもオーナーだったのに。

でもこの別れがなかったらR100GSもR100RSもうちに来なかったわけですし。

・・・・でも・・・・・R80G/Sパリダカール、カムバーック!

*話は変わりますが本日2級建築士の学科試験の合否発表がありまして、受かってしまいました。これで、9/13に製図試験を受けることになります。3ヶ月の突貫工事だったのでまさか受かるとは思っておらず(今年の合格率は32パーセントでした)製図の練習してません。明日から全開でやらなくちゃ。


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コメント 7

二兎を追う男

いや~、羨ましいです・・
MHRといい、BMW3台で北海道といい。

MHRって、今買えば200万円以上しますよねえ。
夢のまた夢です。
K100RSは日本に持ち帰ったのに、北海道は台風で行かず仕舞い、そもそも、碌なツーリングにも行かずに1年後に再度の渡米でバイク屋に買い叩かれてしまいました。

せめて何らかのボクサーのBMWには乗ってみたいです・・・


by 二兎を追う男 (2009-08-25 23:08) 

二兎を追う男

申し遅れましたが、試験合格おめでとうございます。


by 二兎を追う男 (2009-08-25 23:23) 

MHR

二兎を追う男さまありがとうございます。
こちらこそうらやましいです。こちらではもう手に入らないGX750といい、CB750といい。
MHRは200万しませんよー。高いのはオリジナルの750SSと900SSだけでMHRなら60万円ぐらいからあります。もちろんコンディションがよければ130万円てのもありますが。
K100RSは不人気車で、この前もすごく程度のよいものが40万円ぐらいでした。一度乗ってみたいです。
R100は年式にもよりますがモノサスと呼ばれる最終型のほうが2本サスの初期型より安いです。オークションより雑誌の売買欄のほうが安いやつが多く30万円から80万円ぐらいが相場のようです。何でもよければR65(ハンスムートデザイン)がなぜか不人気で安くていいですよー。R100(60PS)はオーバーパワーだと思います。たぶんR80(50PS)がベストかな。SR400とレッドゾーンが一緒ですがSRと違い高回転でもトルクがダウンしません。
試験の件ありがとうございます。でも製図で合格しないと免許もらえませんので、たぶんだめかと。
by MHR (2009-08-25 23:49) 

ぱりだか

祝試験合格!
実技試験がんばってください。
現在R100GSはチューンナップして、ダッシュに磨きをかけています。
カムをかえたら中速域が面白くなってきました!
まだまだいろいろやってみたいです。
by ぱりだか (2009-08-26 22:01) 

MHR

ぱりだかさまありがとうございます。
うちにあったときは私のせいで病弱だったパリダカが、ぱりだかさんというブラックジャックみたいな方の手に渡って大手術の末、健康優良児どころかアスリートになったこと、本当に感謝しております。これからどうなっていくかブログを楽しみにしてます。
(R100GSのように、このR80G/Sが今どうしているか知ることができるとうれしいのですが・・。)
製図試験がんばります。(まったく受かる気がしませんが・・・。)
by MHR (2009-08-26 22:57) 

kanchi

ガストンライエのサイン入り限定車をお持ちだったのですか??
希少なバイクだったでしょうに、なんで手放しちゃったのでしょう。

BMWのことは知りませんが、ポルシェの場合は空冷水平対抗を廃止する方向というより、社内の反対を押し切って車種のバリエーション拡大を狙って928、924などをリリースし、ビジネス的に失敗したと記憶しています。

90年代終わりに登場した水冷水平対抗は、主にメンテナンスやパーツ品質などの問題や新しい燃費基準に適合するための策だったと聞きます。 
by kanchi (2009-09-22 12:02) 

MHR

わあ、詳しい人がいました。
うろ覚えの知識を書くとき、どきどきしながら書いてます。
ちょうどポルシェがパリダカ出場を考慮して959を出したころに、同じようにBMWも空冷水平対向2気筒のオフロード車を開発し、スズキでモトクロス世界チャンピオンになったガストンライエによってパリダカールを制覇。そのときの記念車がこれです。ほんと馬鹿なことをしました。
その後高性能な日本車に押され、古臭い空冷のOHV2気筒は消え去ろうとしたのですが。ファンが許さなかった。ポルシェの件、どうもこの話とごっちゃになって記憶しているようですが・・・。BMWほど空冷水平対向OHVが邪険にされていたわけではなかったのですね。
by MHR (2009-09-22 21:54) 

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