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茅葺屋根の憂鬱  [家の補修]

茅(かや)葺きのこの家を買った時点で予想(予定?)していなければならなかったのですが、「よろしくな、未来の自分」と見て見ぬふりしていた、家の劣化に対する補修。

築100年以上も保ったのだから死ぬまで保つだろうと楽観してました。

でも100年保ったのは当然ながら定期的な茅(かや)の葺き替え(ふきかえ)などの保守をしてたからでして。

さすがに茅の葺き替えは無理だけど、当然、補修はある程度は自分でやることを想定してたんですが、当時は自分が身障者になるなんて思いもしてなかったのでありまして。


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でも流石にこれは放置できません。

なぜならこの縄で茅葺きの茅を支える枠を小屋組みに固定しているからです。

現状こんな状態でも屋根がばらけて壊れないのは、ただ単に茅葺きの上からトタンを張っているからで、実際は縄の跡を見てもわかるように下に10センチほどずれてますが、元の位置まで持ち上げるのは無理なのでこの位置からこれ以上ずれないように縛り直します。


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茅葺きの内側はこのように、ぶっとい梁に材木の小屋組みを載せて、それに竹の母屋をわら縄で留めて、同じく竹の垂木をわら縄で固定し、垂木に茅を縛り付けて屋根を形成しています。(カメラがだめになりかけてますなあ。)

これには釘や針金等の金具を使わず、梁に開けたほぞに丸太を差し込んで、あとの固定はすべてわら縄でされてますので、作業としては新しい縄で縛り直すだけ。

なんだけど、ここには窓がありません。なので暑いし、閉所恐怖症気味の私にはすごいストレスです。で、あーだこーだ理由をつけて先延ばしにしてきました。

でもまあ、とにかく始めないことには終わりません。きっかけは台風4号です。放っておいたら屋根が吹っ飛ぶ可能性もあります。(幸いなことに台風は愛知県に来る前に消滅。)


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必要なものをホームセンターで調達します。と言っても必要なのは縄だけです。でも、いまさら藁縄(わらなわ)を使おうとは思わないので、化繊のロープを購入しました。藁縄は太さが12mmほどありますが、強靭な化繊のロープなら6mmもあれば十分でしょう。50m巻です。1300円ぐらい。一体どれだけ必要でしょうか。


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とりあえず、3mで切って10本作りました。切ったところは火で炙ってほどけるのを防ぎます。


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もう一つ準備が必要でした。それは結び方のお勉強。流石に茅葺きの補修の情報は数少なく、youtubeでまずは竹垣の作り方を勉強し、その中で一番現状に近そうな「角縛り」を何度も練習しました。

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