フロントホイールベアリングが壊れたセロー。大掛かりな作業になってきました。その1 [92'YAMAHA セロー3RW4(1KH)]
ハイゼットのスタッドレス組み換えをやっている間も、昨年末に丸山ダムで壊したフロントホイールのベアリングを抜いたセローもちゃんといじってました。ただ、1日の作業時間が1時間ほどでちびちびと進めていたため、まとめて記事にします。
無事ベアリングが抜けたフロントホイールからディスクプレートを外します。ベアリング入れるのには必要ない作業ですが、ボルトがサビサビなので。
あとはベアリングを圧入すれば終わりだったのですが、せっかくフロントフォークが外れているのでステアリングヘッドの三叉を点検しとこうと動かしたらセンター位置にクリック感が。えーっ。まだ走行6000kmだよ。こんな距離でベアリングいかれるの?。
ということで、軽い気持ちで始めたステアリングヘッドの点検ですが、どうやらそれだけでは済まなそうな予感。
フロントフェンダーを外し、ヘッドライトを引き剥がし、ハンドル周りも取っ払います。
ETCの配線があるためバッテリーを切り離します。
配線をコネクターのところから全部切り離し、トップボルトを外し
トップブリッジを外します。
さて、最悪新品のベアリングを用意しないといけないわけですが、パーツリストを見ると見慣れない構造です。バハの場合は上下ともボールベアリングだったので大した金額ではなかったのですが、セローの場合、上側の2、3、4番が普通のボールベアリングとレースの組み合わせだけど、下側の1番の部品は何??。(実はボールベアリングも普通じゃなかったんですが)
え?。うそでしょ?上下でベアリングの構造が違うの??。なんと下側だけが高価なテーパーローラーベアリングでした。
祈るような気持ちでベアリングレースを見上げます。
期待も虚しくレースはガタガタでした。通常こんな走行距離でいかれることはないはずですが、どうやら屋内保管とはいえ20年もの間、長期不動で放置していたため発生したサビが原因みたいです。グリス漬けなのでこんなとこが錆びるとは思いもしなかったんですが、現に錆びてるし、凸凹です。グリスを過信してはいけないってことですな。(テーパーローラーベアリングのインナーレースは外から見えないけど多分そっちもだめだろうなあ。)
アッパーはまだつかえそうだけどよく見ると一部に腐食あり。覚悟を決めて部品を発注しました。
*レースを交換するときに気づいたんですが、アッパーのボールベアリングレース、普通はカップアンドコーンというボールを斜めの位置で受ける構造けど、こいつは上下とも同じサイズで(下の写真がアッパー、上の写真が車体側のロア)上下とも同じ対面する位置で受ける構造です。こんなの初めて見たわ。棒状のコロが放射状に配置されたスラストベアリングみたいな構造です。
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