4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール19.5日め。フレーム塗装の下地つくりその2。プラサフ。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
朝から晴れて微風という塗装日和。
贅沢を言えばバハのときのように、屋根付きテントを立てたいとこですが、伐採した木の枝が山になってるので露天で作業。
あともう一度ペーパーがけして本塗装します。その前にスイングアームとかのサンドブラストしてからプラサフ塗ってまとめて塗装する予定。
昨日洗浄剤に漬けておいたリアサス。水洗いして
ワイヤーブラシでサビ落とし。ただサビが酷いのでバラして塗りたいけどスプリングコンプレッサーがないので検討中。ミニバイクといえど一本サスのバネはびくともしません。このままクリアー吹くかも。
まだ洗浄能力ありそうなので三叉をぶち込みます。
明日はサンドブラストの予定。
4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール19日め。フレーム塗装の下地つくり。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
(いつもの寝床にいない)
歳とって耳が聞こえなくなった野良猫一号が、1週間ぐらいまえから「ご飯要らないモード」になったうえ、本日、密室状態の(まあボロ屋なので出ようと思えばどこからか出れるけど)家の中で行方不明になって大捜索。
どこにもおらず諦めかけたところで振り返ったら台所で水を飲んでいたという落ち。足が真っ黒だったので屋根裏に上って寝てたようで。
今見たら餌も少し食べてまた寝に行った。まだ母ちゃんのとこ行くのは早いぞー。
先日全バラし、錆転換塗装したフレーム。試しにラッカーの黒を軽くスプレーしたらそこそこ見られるようになったんですが、やっぱりここまでやるんだったらプラサフ塗って下地を作り、できればウレタンの黒塗装しようと思います。そのためまず320番のペーパーで全体に足付けしました。
サイドスタンドやフロントフォークもサビ転換塗装>プラサフの準備。
チェーンオイルまみれのリアサスは洗浄剤に漬け込みます。
4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール18日め。車体のサビ落とし。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
エンジンが完成したので、車体の方にかかりました。エンジンオーバーホールのため退避させていた照明のない縁側から
再び玄関へ移動。またカメラがピンボケを量産し始めました。フラッシュたかないとだめかー。
フレームに貼ってある認定番号のシールを剥がします。
サビ落とし、塗装後に貼り直しましょう。
うまく写ってないけどかなりサビが出てます。
メインハーネスを剥がします。12V化したとき自作した部分のコネクターがすっぽ抜けたりしたので整理します。
スイングアームのサビが酷いのでサンドブラストするため外します。
サスペンションとユニトラックのリンクを外します。
きちゃねーなー。
チェーンプロテクターを外します。
スイングアームのカラーは焼けているけど大丈夫そう。ちなみに摺動はベアリングじゃなくブッシュです。
サスペンションのリンク、通称おむすび。
ここもベアリングではなく金属カラーとブッシュで摺動します。防水のためのOリングは柔らか。
サスペンションがつくリンクのブッシュが錆びついてます。こちらのOリングもまだ柔らか。磨いてグリスアップすれば復活しそうです。
こいつはサンエスK1クリーナーに入浴させましょう。
4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール17日め。エンジン完成。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
長かった。6月から始めたKS2のエンジンオーバーホール。やっと完成しました。(自分の確認用ですので今までと同じ作業内容ばかりですが、ミスの確認のため時系列順に作業を記録しますので流し読みしてください)
それでは前回の全バラ状態からの続きから。
ミッションギアやシフトドラムをこれ用に新たに作った洗浄剤で洗い、オイルをまぶしておきます。
単体になったクランクケースを、これまた新品の洗浄剤(サンエスK1)につけて洗います。
今回は反省を込めて念入りに洗浄。
うげー、まだこんなに砂が・・・。結果として今回全バラしたのは正解でした。あのまま組んでたら・・・。
ベアリングの圧入穴を膨張させるため、カセットコンロとステンレスバットでお湯を沸かしてクランクケースを煮ます。前回はヒートガンを使いましたが、今回はクランクベアリングのオイルシールがすでに入ってるためあまり温度を上げるわけにいかなかったからです。お湯だと100度以上になりませんからねー。これでクランクベアリングを入れたら叩くまでもなく、すっと入ってしまいました。最初からこれでやればよかった。(チャラララーン、MHRはまた経験値を得た)
今回もまたベアリングがクランクに付いてきたので前回入れた新品ベアリングを抜き取ります。
ただここでもまた失敗。工具がピストンに食い込んでいるのに気づきませんでした。(左下の部分。)
新品ピストンのピンの下の部分を思い切りかじってしまいました。ただもうこれぐらいではくじけません。オイルストーンで削って修正。
ベアリングが外れたクランクを左ケースのベアリングに圧入します。
クランク端をクランクインストーラーで引っ張りますがストローク不足なので
前回同様、エンジンスタンドの足を使って嵩上げ。
クランクが底づきするまでグギグギと言わせながら引っ張り込みます。
今回品番を間違えてベアリングを発注してしまったため、スプロケットのつくアウトプットシャフトのベアリングだけが高級品になってしまいました。本来発注したのはクランクシャフトのベアリング、6304L1C3だったのですが、間違えて6203L1C3を頼んでしまったのです。(この写真の部分の本来のベアリングは6203C3)。”L1”がつくとベアリングのリテーナーがこのような真鍮製になります。ちなみに”C3”がつくベアリングはオイルに浸かって使うようにハウジングとボールの間のオイルが潜り込む分の隙間がゆるくできてますのでホイールなどに使うとガタが出ます。ホイールには無印(6203など)を使いましょう。
ちなみに無印ベアリングはこのような鉄のリテーナーでベアリングの位置決めをしてあります。
「Z」付きの片面シールドベアリング。このシールにはゴム製のもあります。もちろんグリスを封入した両面シールベアリングもあります。
シールを外せば無印に変身。中身はグリスが入ってないだけで同じものです。
さて、ここでこの「高級」ベアリングについて。4年前に買っておいた「高級」クランクベアリング。このように仰々しく包まれていて当時で2個3000円もしたのですが。
本体にレーザーで刻印されていた「6304L1C3」で検索したらモノタロウで普通に売ってました。しかもちゃんとNTN製で1個725円。半額です。1500円は包装代かい。
今回間違えて6203L1C3を発注してしまったため、クランクベアリングだけ再発注。と行くべきところをもう面倒になって以前買ってあった安い(1個350円)6304C3Eを使いました(4年前購入後にさっきの高級ベアリングを見つけたので封印したやつ)。本来のカワサキ純正品の番号は「R-6304C3」ですが、その番号の一般用ベアリングは市販はされておらず、純正品はむちゃくちゃ高いし(1個2000円)、何が違うかわからんのでとりあえずこれでいくことにしました。多分「R」や「L1」は1万回転以上の高回転用に精度が高いんだと思うけど、もし焼き付いたらまたばらせばいいや。今ならエンジンの分解、ベアリング交換、組み立てで6時間もあればできそうですから。
ちなみに前回クランクケースごと洗浄剤につけてしまったジャリジャリのべアリングたち、新品だったにも関わらず外してたった数時間で錆びて動かなくなったことをご報告いたします。つまり洗ったところで再使用は不可能でした。まあ、1個200円とか、300円ぐらいなのでケチってはいかんね。
4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール16日め。「完全に」ふりだしへ。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
先日、「何度目かの振り出しへ」というタイトルを付けたんだけど、今回それに「完全に」という枕詞をつける羽目になりました。あまりにもヒドイ内容なのでもう公開するのはやめようかとも思いましたが、失敗は失敗として残すのも必要なことだと思ったので恥を忍んで公開します。
では時系列順を無視して起こったことを。
スナップリングが届いたらあとはクランクケースを割って、ミッションが入らない理由を調べて、再々度組み付けるだけだったエンジン。
こんなんなってしまいました。朝の時点では少なくともクランクケースは合わさっておりましたが、夜の時点ではベアリングさえ入っていない完全なベアエンジンとなってしまったのです。
ことの発端はクランクケースを割って
ミッションを引っ張り出したこと。特に組み間違いなどなく。
4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール15日め。そして何度目かのふりだしへ。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
今日はシリンダーヘッドを留める錆びついたナットに代わるものを買いに街へ。
M8X1.25というサイズです。ホームセンターカーマに行ったんだけど、何故かステンレスしかありません。電飾を起こすのでできればユニクロメッキのがほしいのですが、なぜか売ってません。ステンレスか黒染めのものしかないのです。なので、バイク用品店へ。30km先の日進市のシャボン玉まで遠出しました。
やはりステンレスはありましたが、メッキ品は何故かUロック付きしかありません。4個で660円。ロックはいらんけどなあ。
帰り道、そういやあそこならあるかもしれないと、プロのホームセンターハードストックへ。
あるにはあったけど今度はギザ付き。10個で280円。これでうまくトルクかかるんかいな。ヘッド側に食い込みそうで嫌だな。多分使わんかも。モノタロウで純正も頼んどくか。(叩いたので念のためアウトプットシャフトのベアリングやオイルシールも頼みました)
ユニクロのヘックスボルトもあったので、リードバルブの取り付けもヘックスに統一するため20mmを購入。1個25円。よく考えたら全部質感を揃えるためにクランクケースの40mmとケースカバーの30mm、15mm、10mmも買ってくればよかった。
4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール14日め。認知症確定です。後編。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
8月15日前編からの続きです。
右側が終わったので今度は左側です。
スプロケットのカラーを入れます。
カラーのエンジン側にはOリングが入っているので交換します。
92055-1097
モリブデングリスを塗ってOリングを載せます。
アウトプットシャフトのオイルシールにカラーを押し込みます。
ニュートラルスイッチを取り付けます。シールワッシャーはドレンと共用です。92065-058。
12Nmで締め付け。
付きました。
で、スプロケットをつけようとしたところで事件が起きました。スプラインにスプロケットを入れて止め輪で固定するんですが・・・。
止め輪を入れる溝が出てきません。
つまりシャフトの出が1mmほど足りない。
うわー、つまり、ミッションのアウトプットシャフトのベアリングがケースの底まで入ってないのかー。
またクランクケースを割らないといけません。つまりまた全バラ。もう認知症確定です。
4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール14日め。認知症確定です。前編。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
8月14日の夜の作業と15日の作業をまとめました。今回もご多分に漏れずまた同じ作業を繰り返す羽目になってしまいました。ですのでできるだけ簡単にまとめたいのですが、自分の作業記録としてあるいはどこで間違えたかの確認用としては失敗も残す必要があるため、同じ作業は読み飛ばしてください。
昨日前回の記事を作成したあとの作業から。
右カバーを閉じる前に、つけ忘れそうな部品を仮組みしておきます。このセンターの穴に入る部品です。
名前はクラッチプッシュロッド。
センターにベアリングが1個入っていて
このように設置され、右ケースカバーのクラッチレリーズピストンがベアリングを介してプッシュロッド押し込むことでクラッチを切る仕組みです。ベアリングを挟むのは、きのこ状のプッシュロッドはクラッチとともに常時回転しているためで、押し込んでいる右ケースカバーのピストンができるだけ回転しないようにするためです。
右ケースカバーの洗浄忘れてました。キックシャフトのオイルシールや、クラッチレリーズのOリングも替えなくては。
そういえば、右ケースカバーのこのピンの役目がわかりました。
クランクケースのクラッチ左下奥にあるチェンジシャフトの頭をおさえてました。
この押さえがないと、チェンジシャフトの上の部分がクラッチ裏側に接触してしまうのです。とにかくスペースというスペースがギリギリまで削られてるのに感心します。
クラッチレリーズレバーを抜きます。まずオイルフィラーキャップを外してから通常位置から左へ180度回します。
この状態でカバーを裏返すとシャフトの上部にピンが現れます。(通常はレリーズシャフトが収まっている円筒状にへこんだ部分の180度奥にあり、向こうの壁に隠れてピンが抜けない)
1mmほどしか出っ張ってないので軽く小突いて反動でピンを飛び出させます。
ピンを抜くとシャフトが抜けます。オイルシールが引っかかるので回しながら抜きます。
古いガスケットが少し残っているのでスクレーパーで剥がします。
埃よけ代わりに仮組みして、14日の作業終了です。
15日零時現在の台風7号の位置。ここ豊田市は雨も降っておらず無風、静かです。3時頃から雨が降ってきました。
4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール13日め。認知症か? [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
今日は村の真夏の行事「社口祭」でした。うちの組が担当なので早朝8時より準備。とっても暑い日となりました。
昼頃終了した時点で完全にダウン。
午後4時まで寝て、夕食を作って、夜涼しくなってから(それでも室内は28度)前日の続きを。
おっとその前にプライマリーギアのナットを測って、土曜日にアストロに行って22mmのソケットやその他不足分の工具(1/4の5mm六角レンチソケットとか)を購入してきました。土曜日はこれで1日が終わり。
そして今日、日曜日夜。金曜日に分解したキックギアをこのように使って廻り止めをします。
ソケットは60Nmまで締め付けできるこれ用なんですが、全長が短すぎて私の握力ではケースを押さえながらでは60Nmまで締め込めませんでした。(50Nmまでは締めたんですが。)
なので、エンジンスタンドに固定。ただ昨日まではあったはずのマウントボルト2本が行方不明。捜索に小一時間を費やし見つからず。結局KS2のエンジンマウントボルトを使って固定しました。いらんときはいつも目の前にあるのに、必要になると身の回りから消えちゃうのなんでー?。
これで体重をかけて締めることができました。60Nm以上も測れるんだね。
これで右ケース最後の部品、キックギアを付けたらエンジンを閉じることができます。
4年越しのやるやる詐欺に終止符 ギアオイルを消費するKS2のエンジンオーバーホール12日め。がんばってやり直し。 [89’KAWASAKI KS-ⅡKMX80-A2]
順調に組み付けたと思ったのに、シフトが全く入らなくなってしまったKS2のエンジン。
鉛のように重い腰を上げ、再々度クランクケースを割りました。今だったら「KS2のクランクケースを割る選手権」で優勝できると思います。
慣れてきたせいか、右クランクケースにベアリングが付いたまま、きれいに割れました。
この状態でシフトドラムがどこか引っかかって回りません。ただ目視ではどこが悪いのかはわかりませんねえ。
ミッションギアを引っ張り出しましたが、何かが挟まってるとか、傷があるとかいうことはありません。
シフトフォークの組付け状態。(エンジンを下から見た状態)右上がクラッチ、左下がスプロケット。どこも悪くないよなー。
組付けペースト代わりに、ケースの底にスプレーグリスを吹き付け。上の真ん中がシフトドラムが入る穴、左右がシフトフォークのシャフトが入る穴です。ここで少し気になったのが、シフトドラムの入る穴は密閉されているためシフトドラムを入れると空気の逃げ道がなく押し戻されます。これも原因の一つかも。
あと一つ。後で説明しますが、このギア(クラッチのシャフト)がケースに当たってます。なのでこの状態でクラッチシャフトを回すとカラカラ音がします。えーっと思いましたが、このシャフトは上(車載状態だと右側)に引っ張って右ケースにスナップリングで留まるのでした。なので少しだけ左ケースから浮き上がるので、左右ケースを合わせてスナップリングの組付けが済めば音は消えました。
何が悪いのかわからないまま、もう一度丁寧に組み付けていきます。
チェンジシャフトを入れる前にシフトドラム単体にホルダーを組み付けて手で回してみます。ここが1速です。
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